二項分布の期待値
自然科学の統計学という本の練習問題1.1ですね。*1
- 作者: 東京大学教養学部統計学教室
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1992/08
- メディア: 単行本
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問題はタイトルの通り二項分布Bi(n,p)の平均値を求めよ、というものです。ここでnは試行の回数、p,qは成功/失敗する確率で背反なのでです。
お達し*2には「定義に従って導け」とあります。
ちょっとの辺りが(pを多項式と思ったときの)微分っぽいですね、ということで、天下り的ですが*3、二項定理を思い出します:*4
両辺を変数で偏微分すると、
厳密に言えば、合成関数の微分を使っていますねー。一方で右辺は
それぞれにを掛けて繋ぎ合わせると
ここで、とおけば
2つめの等式ではを使いましたー。
分散も同様に求められます。二項定理の式をもう1度で偏微分すれば大丈夫です♪*5